20代後半で腰を痛めて以降、自分で治せない「凝り」「違和感」「痛み」があると、さまざまなプロの整体やマッサージの先生のところでケアしてもらう生活を20年近く続けています。
そんな私が整体院で施術を受けながら「ここはこうして欲しいな」「これだったらもっと凝りが解けるのにな」など心の中で思ったり、時には注文をつけたりしてきた経験を生かして、
良い整体
悪い整体
の区別をまとめてみようと思いました。
あくまで私個人の意見にすぎませんが、20年以上整体に通い続けて得た体感と知見に、私自身が属しているボディケア業界で得た経験を加えつつ、40代を越えて痛む体を「どうにかしたい」と思うユーザーさんへの一定の回答を紹介していきます。
目次
整体の基本知識と流れ
まず初めに整体についての基本知識を紹介していきましょう。
整体に通うという人は、ほとんどが「肩こり」「腰痛」「膝痛」などの関節痛をどうにかして欲しいというパターンになると思います。
整体はあくまで民間医療なので、医師や整骨院の先生のような国家資格(医師免許、柔道整復師、鍼灸師など)はもっていません。
料金も健康保険が効かないので、店舗や先生によりけりで、健康保険が効く病院・整骨院・鍼灸院とも違ってきます。
なので、たいていは「信用ができる」「お金のかからない」病院・整骨院・鍼灸院での施術を選ぶ人が多いと思います。
でも整体には良いところがあって「院や先生によって得意技がある」「気軽に通える」というところが大きいと思います。
中には凄腕の先生がいたりして、一気に痛みや違和感を解消してもらうことだってあり得ます。
接骨院や病院と違って「自由競争」の中で揉まれてきているので、腕一本でのし上がっている先生は確かに技術は相当に高いこともあります。
そこまでのレベルではない整体も多いのですが、それはそれで「気軽に通える」メリットがあります。
とくにチェーン系列の整体院だと、一回の施術料のメニューも豊富で、その時々の体調や具合によって選べるのが便利ですね。
私はそのどちらにも通ってきましたし、今も定期的に通っています。
流れ的には、
・ちょっとした違和感や痛み⇒チェーン系列の整体院
・本格的な違和感や痛み⇒かかりつけの整体の先生
という区別で使い分けてます。
もちろん痛みの種類が整体でカバーできないようなものは、病院に通うようにしています。
整体はあくまで「肩こり」「腰痛」「膝痛」の症状に限ってですね。
良い整体の選び方
ずばり「痛みや違和感を取り除いてくれる整体」です。
これは基本中の基本ですね。
そのためにお金を払って整体に通うのですから。
整体によっては、診療の前に検査や診断でけっこう時間をとるところもあります。
体勢の歪みやずれを写真で撮影して施術後に比べたり、口頭で伝えてくれることもあります。
それはそれで大切ですし、必要なことなのでしょうが、結果的に「痛み」「重さ」「だるさ」「違和感」が取り除けていないと、そういった前段階は意味がないですからね。
そんな感じで今までの施術経験から気づいた「整体として見るべき点」を以下にまとめてみましたので、ご覧になってくだされ。
肩甲骨の違和感に気づかない・凝りを取り除けない
肩こりは整体にかかる「慢性的な凝り」の中でも代表的なものです。
それだけに色々な要素があるのですが、これまで通ってきた整体で感じたり、自分のボディケアの仕事でも気づいてきたことがあります。
それは、
肩こりの大半は肩甲骨の張りから来ている
ということ。
デスクワークやパソコン、スマホ作業で手や腕を酷使することで肩甲骨が緊張し、そこに引っ張られて肩の動きが悪くなり、肩こりを誘発してしまうことが多いんです。
なので、まずはここをケアすると、大半の肩こりはスッと抜けることが多いです。
ここを理解していない、緊張をケアする技術をもっていない整体の施術者にかかると、肩甲骨を触っても痛いだけだったり、背中を押したり、腕を強くもんだりするだけで「ちっとも」肩こりが解けないことがあるんです。
そういう整体に限って前段階の準備が周到だったりするんですよね。
そしてそういう整体は二度と行きません。
もちろん肩こりは色々な要素があって、肩甲骨以外の原因なこともあるので、一概に決めつけられませんが、それでもまずはここにアクセスしない・しても解けない整体は「使えない整体」であると、これまでの経験で確信しております。
足の重さや違和感の原因が分からない・取り除けない
肩こりに続いて違和感を感じやすい「足の重み」です。
足の重さは「足首の固さ」「ふくらはぎの中央に通る筋の緊張」「太ももの筋肉の緊張」が原因であることが多いです。
こうした足の重さが腰痛につながることもあります。
腰痛に関しては内臓疾患や骨のずれが関係することもあり、知見や技術が要される部分になりますが、足の重み自体は先に挙げた原因をケアすればマシになることが多いと感じています。
そしてこの部分はそこまで高い技術をもっていなくても、比較的に簡単に凝りを解ける部分でもあります。
なので比較的にベーシックな凝りのポイントである「足の違和感や重み」の原因を見抜けない、解けない整体は、けっこうな確率で「使えない」パターンであることが多いです。
先ほど述べたように「足の重さ、だるさ」を解くことで腰痛の解消になることもあるため、その意味で「まずはここを解け」的な指標になります。
なのでここをチェックしたり、ケアする技術をもたない整体は避けた方がよいというのが、私の見解ですね。
体操を教えてくれない
施術を終えた後に「体操」を教えてくれるところは、それなりにしっかりした知見をもっていると思います。
それもただの体操でなくて「その人の体調に合った体操」です。
そういった体操を教えられるということは、相手の体の状態を分かっていて、どこをどうケアすれば良くなるのか、そしてそこをスムーズに動けるようになるには、どういう姿勢や動きをすればよいのかをきちんと把握できていることになります。
この時点で「合格」ですよね。
たいていは施術をして「ご苦労様でした」で終わりなことが多いので、こうしたセルフアフターケア的な情報を伝えてくれるプラスアルファは普通に嬉しいですしね。
なので、私が感じる「良い整体」の締めくくりは「その人に見合った体操を教えてくれる・アレンジしてくれる」です。
おすすめの整体&まとめ
以上が私個人が考える「良い整体の選び方」「避けた方が良い整体の見分け方」です。
あくまで個人的な体感に基づくので、そこはご了承くださいね。
実際の見分け方はもう少し深い内容になるのですが、あくまで「基本的な部分」に絞っての解説ということで。
いわば「中華料理店のチャーハンを食べることで、その店の料理の腕のレベルが分かる」的なノリですね(もっとも簡単な料理にこそ、料理の真髄が詰まっている的な)
価格などは人によって経済状況や価値観が違うので、ここではあえて述べることはしませんでした。
「ちょっと気分を変えるために」「軽い凝りを抜いてもらうため」の整体と、「病院でも接骨院でも治らなかった痛みや凝りをケアして欲しい」「体の歪みをしっかり矯正して欲しい」整体とは価格は当然異なってきますからね。
本文中にも述べたように、私個人は普段通いする整体と、本格的な整体の先生の施術とを使い分けています。
普段通いの整体は全国チェーン店で、料金も施術別に分かれているので、その時々の気分や体調に分けて気軽に利用で切るのが良いです。
施術者もそれなりのレベルなので、街の安いマッサージに通う料金でそこそこの整体を受けられるので、ここは結構おすすめです。
本格的な整体は口コミで教えてもらった先生です。
口コミだけで営業されている先生なので「知る人ぞ知る」的な技術をもった方なので、安心して任せられます。
本当にどうしようもなくなった時に施術してもらうのですが、一気に痛みや凝りが抜けていくので助かってます。
なのでここで教えることはできませんが、もし皆さんがそうした先生を探したいと思った時のコツをひとつ。
ご近所や知り合いの年配の女性に「良い整体を知らないですか?」と聞いてみてください。
こうした方はけっこうな確率でそうした伝手をもっているので、良い整体の先生を紹介してくれると思いますよ。
ぜひ一度お試しあれ。
ということで、今回は私の整体体験から導き出した「良い整体」「避けるべき整体」について語らせてもらいました。
体の疲れが取れにくくなる40代以降の人はぜひ参考にして頂いて、明日への活力を整体で得てくださいね!