仕事だったりプライベートで何かを伝えようとして「焦って」しまったり「噛んで」しまって、上手く自分の考えや思いを伝えられない時ってありますか?
私はあります。
昔からけっこう早口で焦り症なので、大勢の人の前で話す時や、好きな異性に告白する時によく噛んで失敗をしてきました。
社会人になってからも、仕事でのお客様対応や、クレーム対応の場面で焦ってしまい、思い切り「噛んで」ものすごく恥ずかしい思いをしたこともあります。
もちろん普段はきちんと話せますよ?
ただ焦ったり緊張してしまう場面、失敗が許されない状況で「悪い癖」が出てしまうんですよね・・・
こういうのって、本人が一番「良くない」って分かっているんですが、それがまた新しい緊張を生じるので、同じような状況のときに「噛む」「どもる」「早口になる」癖が出てしまうんです。
何度もそれに苦汁を飲まされてきましたし、その都度、改善しようと努力してきました。
何年にもわたる自己訓練の結果、今はようやくそういう場面でも、できるだけスムーズに話せるようにはなりました(もちろん内心はいまだに緊張はしています)
最初は友人からのアドバイスで始めたトレーニングでしたが、そこからさらに自分に合う方法にアレンジして「ベスト」な改善法に至っています。
今回ご紹介する方法が誰にでも通用するとは思いませんが、もし過去の私と同じように「緊張しやすい性格」「せっかち」「早口になる」「話すのが苦手」で損をしてきた人がいれば、ほんの少しでも何かの役に立つかもしれません。
よければ読んでみてください。
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「早口」「どもり」「滑舌の悪さ」で上手く話せない人のための改善案
1:苦手な言い回しを避ける
人にはそれぞれ舌の長さや形があります。
他の人が流暢に話せても、自分には上手く口にできない、詰まってしまう言い回しがあると思います。
私は「か行」がすごく苦手でした。
若い頃に仕事でクレーム対応でお客様の自宅に伺った際のことです。
インターホンを鳴らして扉が開いた瞬間、お客様が出てこられて怒声がいきなり飛んできました。
そのときに用意していた謝罪のフレーズ「この度は当社の担当が不誠実な対応をしてしまい、大変ご迷惑をおかけしました」を口にしたのですが、後半部分で思い切りつまずいてしまったのです。
「・・・・大変ご迷惑をおかけかけかけかけかけかけ」
思いっきり噛んでしまいました(涙)
幸いお客様は自分の怒りで我を忘れていたので(その状況も凄まじいですが)、私の謝罪の言葉がまったく耳に入っていないようでした。
ただ自分は「噛んだ」という事実を把握しているので、このときはかなり赤面していたと思います。
その後はなんとか言葉をつないでクレーム対応したのですが、このときに改めて「か行」に苦手意識をもってしまいました。
実は過去にも学生時代のアルバイトで似たような経験をしていまして、そのときも電話対応で「か行」を凄まじく噛んでしまった恥ずかしいメモリーがありました。
このことを友人に話すと、笑いながらも「自分が苦手なフレーズは避けたらいいんだよ」とアドバイスをくれ「ハッ」とした記憶があります。
友人にも苦手な言い回しはあって、それを意識して使わないで自分が言いやすいフレーズを多用しているということ。
彼自体には緊張して噛むという癖はなく、むしろスムーズにどこでも誰とでも話せるタイプだったので、そんな彼でも「苦手な言い回し」はあるんだと知って驚きました。
そこから私も納得して「そうか。誰にでも言いにくい言葉ってあるんだ。自分が話しやすいフレーズを使えばいいんだ」と、ものすごく安心しましたね。
なのでそれ以降は、
「か行」を避ける(苦手な言い回しを避ける)
を心がけるようにしました。
苦手な言葉や言い回しはそれぞれ違うと思います。
これまでの経験からご自分で当てはめてくださいね。
どうしても分からないという場合は、「50音」を早口で口に出してみると良いです。
どこかで詰まるようであれば、その音節が苦手な可能性があります。
そこで同じ音節を続けて話してみて、そこで噛むようであれば、その音が苦手ということ。
そのうえで、その音や言い回しを避けるようにするとベターですね。
2:細切れにして話す(間を置く)
相手に何かを伝えようとするときに「早口になる」「噛む」「どもる」とき、大抵の場合は「まとまった言葉を一気に話そうとする」ことが原因です。
伝えようと必死になっているので、余計に焦りますし、焦ると噛むしどもってくるし、それが話しながら自分でも分かっているので、余計に「緊張」が増すという悪循環・・・
私も若い頃はこれでよく失敗しました。
第一の解決法は「苦手な言い回しを避ける」でしたが、それだけでは全ての「噛む」トラブルを避けることはできません。
なので次におすすめしたい方法は・・・
細切れにして話す
です。
一気に伝えようとするから「早口」になりますし、早口になるから「噛む」「どもる」ことが多くなります。
「噛む」「どもる」が増えると、ますます緊張するので、これを防ぐには「一つの文章を分けていき、文節ごとにゆっくり話す」と、言葉上のミスが激減します。
例を挙げてみましょう。
【今回お伝えしたいことを、3つほどの要点にまとめたレポートという形で送付させて頂こうと考えております】
⇒今回お伝えしたいことですが・・
⇒3つほどの要点をですね、
⇒レポートという形で・・・
⇒まとめさせてもらいました。
⇒その形で送付を・・・
⇒させて頂こうと・・
⇒思っております
【今度、食事をご一緒にしたいと思いますので、もしよければ都合の良い日を教えてもらえませんか?】
⇒今度、
⇒食事を、
⇒ご一緒したいと、
⇒思いますので・・
⇒もしよければ、
⇒都合の良い日を、
⇒教えてもらえませんか?
間をあけるときは「呼吸」や「語尾を伸ばす」タイミングを少し入れることです。
「あの」とか「ええ」「はい」などを挟んでも構いません。
多少は不自然になりますが、噛んでグダグダになるより全然マシです。
相手も「緊張しているのだな」くらいに思うかもしれませんが、曲がりなりにも伝わっているのであれば、そこまで気にしないでしょう。
このように一文を始めからきっちり分けなくても、話しながら「緊張するな」「噛みそうだな」というタイミングで「間を開ける・分けるテクニック」使っても構いません。
「だめだ、これ以上話すと確実に噛んでしまう」と切羽詰まった時は、遠慮なく話を止めて「ふぅ」と一息つきましょう。
これも相手から不審に思われるかもしれませんが、そのときは正直に「すいません、ちょっと緊張する癖がありまして」と申し訳なさそうに伝えてください。
たいていの方は「ああ、大丈夫ですよ。ゆっくり話してくださいね」と言ってくれるので、その好意に甘えるのもありですよ。
すべてを自分でしょいこんでストレスをため込むのも「噛む」「どもる」「早口になる」人の悪い癖です。
自分が苦手と思っている部分を逆にさらけ出すことで、それが「味」になりますし、それでも頑張って話そうとする姿勢が相手からの信頼を生みます。
臆することなく「細切れ」で「間をおいて」話してくださいね。
3・ボギャブラリーを増やす(口に出して練習する)
一番目にお伝えした「苦手な言い回しを避ける」とは対になる方法です。
「苦手な言い回しを避ける」が「消極的な表現方法」だとしたら、「得意な言い回しを使う」のは「積極的な戦法」です。
上手く積み重ねていけば、表現方法の幅が広がるので、むしろ自分に自信をつけることになりますよ。
「得意な言い回し」を増やすためには「ボギャブラリー(語彙)を増やす」必要があります。
それには本や映画、ドラマを読んだり見たりする、人との会話や、ラジオ番組を聞いて「使える」と思うフレーズを書き留めて覚えること。
人間は「知っている言葉」しか使えません。
語学の勉強でも、話し手の言葉をそのまま繰り返す「シャドーイング」という学習法があります。
書籍や音声・映像媒体で言葉を覚えつつ、それを口に出して繰り返す。
スポーツと同じですよね。
スポーツを上達させるには「筋トレ」「走り込み」などの地道なトレーニングが欠かせません。
「話し方の改善」における「地道トレ」が「語彙を増やし、口に出す」練習法だと私は実感しています。
中でもおすすめなのが「オーディオブック」です。
音声だけなので耳に馴染みやすいですし、使われている言葉も記憶に残りやすいです。
通勤中にイヤホンで聞くもよし、車で移動中のラジオで聞くもよし、その中で自分が気に入ったフレーズがあれば、スマホにメモしたり、その場ですぐに繰り返して口で覚える(つぶやく)のも良いですよ。
私が加入していて、言葉の練習によく使わせてもらっているものがアマゾンの「Audible」です。
書籍をそのままナレーションした音声サービスなので、好きな本を耳から聞けて、さらに語彙を増やせるので一石二鳥です。
まとめ
以上が「早口・噛む・どもる」人が上手く思いや考えを伝えられるようになるための改善案です。
あくまで私個人が実践してきて効果があったものですが、この中の一つでも「使えそうだ」「役に立ちそう」と思ってもらえたなら幸いです。
話し方に自信がもてると、仕事や恋愛、人間関係を前向きに進めることができます。
少しでも多くの人が「早口」「噛む」「どもる」ことで生まれるストレスを軽減し、会話の中で恥ずかしい思いをしなくなれるようなお手伝いが出来たら嬉しく思います。
話し方のプロ「ラリー・キング氏」の著書からでも学べます↓
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【会話術】トークの達人ラリー・キングに学ぶ「伝え方の極意」
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